観ました。
(この記事は
映画"シン・仮面ライダー"
及び、
漫画"真の安らぎはこの世になく
-シン・仮面ライダーSHOCKER SIDE- 単行本1巻"のネタバレを含みます)
1回目に観た時はあまりにも大量の絵面と情報がF1レースのごとく目の前を通り過ぎていった為、「なんかよく分かんないけど興奮した」という劇中のサソリオーグシーンみたいな刹那的感想を持ってしまった…
ので。
ちゃんと中身を咀嚼したくて2回目を観てきた訳です。
(ちなみに2回目鑑賞前にコミカライズSHOCKER SIDEの単行本1巻を読了しています)
僕が同じ映画を観る動機は大きく分けて2つの場合があります。
1.作品が持つクソデカパワーを浴びてびしゃびしゃになりたくなった場合(例:プロメア)
2.作品を観た自分の感情が作品内に取り残されて混乱した場合(例:マクロスΔ絶対LIVE!!!!!)
今回のシン仮面ライダーに関しては2の場合でした。
2回観た甲斐あって、ちゃんと自分の感情は帰ってきました。
「お帰り感情。」(CVイチロー)
得たものは感情だけではありません。
1回目に観た時感じた"なんで?"みたいなポイントが解消した気がしたので、以下につらつらと書き起こしてみたいと思います。
(この作業がしたくてこの記事を書いてます)
1.冒頭トラックに追われてたのはなんで?
→多分クモオーグが仕掛けたっぽい。
"いきなりなんか追われてんな…"と感じた1回目でしたが、よくよく見ると2台のトラックの間にはクモオーグが仕掛けたらしき蜘蛛糸が。
本郷さんらは脱出直後かその少し後にクモオーグに見つかって結果劇中の冒頭シーンへ、みたいな事なんでしょう。
なんで最終爆発したのかは2回目でも分かんなかったけど。
2.そもそもプラーナって何?
→万人が持つ魂に近い特殊な生命エネルギー…だと思う
マジで1回目観た時は"謎パワー"ぐらいにしか捉えられなかったんですが、最初に緑川博士がある程度説明してた。本当に最低限だったけど。
多分プラーナの設定で重要なのは人間が誰でも持ってる事なんでしょうかね?
ルリ子さんがイチローにプラーナ量で負けたりしたのはルリ子さんが作られた人間である事にも関係ありそう…?
いやそもそもイチローが化け物スペックに仕上がり過ぎてるからそこは関係ないかもしれんのだが。
3.アイとかジェイとかケイとかは何なんだ
→実体が無い人工知能アイの目と耳がわりがケイ。ジェイはケイの進化前。
ここ難解ポイントすぎる。正直2回観てもなーんにも自信持てないけど…
そもそもアイは単なる人工知能そのものの名前であり、人格も身体もない。
そのアイにより学習させるための目と耳になるような存在としてひとまずジェイが作られた。
その後ジェイよりパワーアップしたケイが完成したので、ジェイの役割をケイに移し、ジェイはおねんねした。
…で、合ってる?あってるのかコレは?
回想シーンでジェイが「アイに伝えます」とまるでアイが独立して意思を持ったヤツかのように呼んでたりとか、そもそも劇中で表立って行動してるのはケイだけだったりとか、でもSHOCKERを統括してるのはアイって言われたりとか…本気でややこしい。
1回目で分からん訳です。
分かった人は多分頭の良いオーグです。大人しく投降して下さい。
4.バットウイルスってどんなウィルスなの?
→コウモリオーグに都合の良いウイルス。
3みたいな難読クイズを仕掛けてきたかと思ったら急にこういうニチアサフィクションをかましてくるのがこの映画。
振り幅がデカすぎる。コウモリオーグの羽根の数百倍デカい。
とりあえずウイルスに感染すると自我が消えてコウモリオーグの言いなりになってしまい、命令された事は全て実行してしまうようになるらしい。字で起こすとマジで都合良いな。
だからあのシーンは「せーので死ね」ってコウモリオーグが言った事になるんでしょう。
ちなみに感染者が全員ルリ子さんみたいだったのは本当に分からん。
(多分ルリ子さんが作られた人間で、そのボディーが量産されてたりしたのだろうとは推測出来るけど、正解が手元にない。)
5.サソリオーグ弱くない?
→だよね…
これに関しては"だよね"としか言いようがない。能力すら披露してなかっただろ君。
ただ、コミカライズのサソリさんの活躍を見る限りは"サソリさん自体のスペックは他のオーグ達と比べたらそこまで高くは無さそう"かな…?という印象。
(コミカライズのサソリさん良いよね…)
もちろん普通の人間と1対1でやり合ったら一方的に勝てるんでしょうけど。
しかもサソリさんの弱点の一つとして"痛めても痛めつけられても快感を感じる"所がコミカライズでも書いてあって、多分あのシーンでめっちゃ撃たれた時気持ち良くてスキ晒したんかな…って考えても割と納得してしまった。
…あれ?
あの扱い、もしや妥当だった…?
6.ハチオーグは街の人をどうやって操ってた?
→SHOCKERのシステムとは別個に自分でシステム作って頑張ってた。
ハチさんに関しては能力関係なしに素のスペックが高すぎる。
刀振り回してる時も変身してなかったよね…?
サーバーをぶっ壊したら街の人は正気を取り戻してたっぽかったので、ここはハチさん独自のシステムなんでしょう。
やってる事自体はコウモリオーグと変わらないっぽいですが、ハチさんのやりたい事は自分の支配下において服従させるのが目的みたいなので、人間そのものを丸々自分の操り人形みたいにしちゃうコウモリオーグとは微妙にソリが合わなそう。
…いや大体一緒か?どうだ?
7.本郷さんが作ってルリ子さんがかきこんで食ってた料理何?
→なんだろう…
自分はミネストローネだと勝手に思ってます。
なんだこの項目。
8.本郷さんがハチオーグにライダーフェイントキックする前になんて叫んでたの?
→分かんない。
お前さっきから何も分かってねぇじゃんか。
劇中で2回観てもマジでここだけが聞き取れなかった。多分二言ぐらい言ってるはずで、一言目が「避けろ!」かな?と思ってたんだけどそれだと自分でキックの打点逸らしてる描写と矛盾するし、「落ちるな!」っぽくも聞こえたけど別にハチさん自殺しそうな描写も無かったし…
"シン・仮面ライダー字幕版"があるんだとしたら、あのシーンだけ観たい。
9.ハチさんはなんであんなルリ子さんにゾッコンなの?
→多分ルリ子さんの接し方が特殊だったから。
これも劇中では正解を教えてくれないので推察なんですけど、ハチさんがルリ子さんに向けて「生まれた時からSHOCKERにいた」みたいな事を言ってるので、ルリ子さん誕生からそこそこ間を空けずに二人は出会ってるのかも。
(単に他の人からルリ子がSHOCKER生まれだと聞いた可能性も勿論あるけど)
で、ハチさんの目的は全人類を自分の支配下に置く事。ただ生まれたてのルリ子さんは「何も知らなかった」と自分で言っていた通り、感情をあまり持ち合わせていなかった為、絡んできたハチを突っぱねたんでしょう。
そんな事があってもハチさんは逆に「おもしれー女…絶対私の物にしたろ!」みたく思ってより絡みまくってたんじゃあないですかね。
どうですか?私のヒロルリ馴れ初め二次創作。
(このブログはハチオーグ様を激推ししています)
10.一文字君どっから出てきた?
→めっちゃ序盤から出てた。
冒頭辺りのケイとイチロー(の声がするなんかデッカい液晶ディスプレイみたいなの)が会話するシーンで一瞬(二瞬かも)映ってた。
1回目観た時は「誰だ今の」とちくわ大明神コピペみたいな反応したのは今でも鮮明に思い出せます。
彼は何考えてたんだろうねこの時…
11.KKオーグの言ってた死神博士って何者?
→緑川博士とは別の狂った博士。
これはコミカライズ見た上で映画のセリフを観てようやく腑に落ちた部分。
(これと似たようなコミカライズを読んだらスッキリした部分がかなりありました)
どうやら現行のオーグ製作には劇中でKKオーグが"死神博士"と呼んでいたもう一人の博士がメイン張ってるみたいです。
(死神博士のネーミングは原作リスペクトなんすかね?やべー名前だな)
死神博士、もといイワン先生は緑川博士と共同研究を行なっていた人物で、SHOCKERに属するクラークという男がイワン先生のことを死神博士と呼んでいた…のだとコミカライズに書いてあったはず。
まだコミカライズ上では書かれてませんが、この死神博士の狂いっぷりを見て緑川博士は色々と思い悩み、結果ルリ子さんとSHOCKERを裏切る選択をしたんでしょうね…
12.1号のマスクを被された後、イチローは何をやったの?
→消えようとしたルリ子さんのプラーナの身代わりになった
ここはTwitterの意見を漁った上でコミカライズを読み、このシーンを観たら納得出来た部分。有識者っているんだな…
イチローから離れようとするルリ子さんを、ここでそのまま見送るとルリ子さんのプラーナが1号マスクから消える事を超速理解したイチローは咄嗟に手を掴み、「3人は狭過ぎる」とマスクに留まれるプラーナはマスク装着者含めて2人分までが限界である事をまたも即感じ取ったイチローが、ルリ子さんを残して自分が消える選択を取った…というシーンなんですねあれ。
イチロースゲェな。
2人分のプラーナがマスクに留まれるようになってるのはルリ子さんの遺言システムなんでしょう。
で、最終シーンでは1号マスクからルリ子さんのプラーナは別の場所に移し(移せるんだ…)、本郷のプラーナだけがマスクに留まっている…という。
まあつまり…本郷もルリ子さんも意識だけは生きてるんだな…それ生きてるって言えるのかはわからんけど…
こんな所でしょうか。
多分間違った事書いてるのがほとんどだと思ってますが、とりあえず自分はこう思うことにしました。
1度シン・仮面ライダー観たけど2回目迷ってる…と思われている方は是非オススメです。
解像度がダンチですよ。
何より劇場の大スクリーンとハイパー音響で
「すまない一文字君」
「すまないじゃない。
こういう時はありがとうだ」
「ああ。ありがとう一文字君」
「君じゃない、呼び捨てでいい」
「分かった、ありがとう一文字」
「ああ、やるぞ本郷!」
「やろう一文字!」
ジュワワワワ…
デェーーーーーーーン!!!!
のチーズカツカレー大盛りみたいな激アツシーンを堪能できるのはマジで今だけです。
2回みてもここで必ず気持ち悪いくらいニコニコしちゃうのでみなさんもお試し下さい。
終
(ここでかえってくるライダーのラストが鳴る)
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